「試合見てくれてたんだ!」


立花君にナイスシュートだったって言われたことが素直に嬉しかった。


「当たり前だろ...」


なぜか顔が赤いけど...どうしたんだろ?


あ、立花君も運動したからか!!


確か、男子はバレーだっけ?


つい、バスケに夢中になってた!


「俺さ、森川さんのこと...」


何か言いたそうだけど...何かな?


シュートのフォームがおかしかったかな??


もっと由羽の活躍を見たかった!!!


...とか、クレームかな?


「ずっと前から...「ひなたー!」」



さえぎられた。


貴重なアドバイスかもしれなかったのに!!


「立花君、ゴメンね!また、後でアドバイスとか聞くから!」


「アドバイスじゃないのにな...」


立花くんが小声でつぶやいたけど私の耳には届かなかった


「何か用?」


立花くんの声をさえぎったのは青空


「特に用はない。」


な、に、そ、れ!!!


用が無いなら呼ぶなっての!!


「ナイスシュートだったな!」


青空も見ててくれたんだ!


それに普段あんまり褒めてくれないからとても嬉しい!


「ふふん、すごいだろ?」


「ドヤ顔やめろ」


こういうふざけたこと出来るのは青空だけ


男子の友達少ないし...と言うかいない、?


そもそも、青空以外の男子と普段話さない...


今まで彼氏も出来たことないんだよね。


まぁ、でも今はこれでも満足してるからいっか!


いつか私にも素敵な彼氏が出来るといいな~!


「あ、俺の出番だから行くわ!」


「うん、頑張って!」