「なんでっ?!」


あたしがこう叫ぶ、1時間前…。




「美香!あたし…行ってくる!」

「っ?!芽衣?!…今から…」




美香の言葉を最後まで聞かずに飛び出したのが、いけなかったんだ…。うん。





さっき、あたしは大きな決心をした。

そしたら、なんだかすぐ言いたくなって、咲輝のクラスに飛んで行った。



…でも、いつの間にか授業が始まってて…しょうがなく、屋上で時間を潰した…。



さぼっちゃった…。


まあ…次、体育祭の係決めとか言ってたし、なんでもいっか。

どーせ、準備係とかでしょ。




と、そんな甘いことを考えていたのです。











あたしが、休み時間に教室に戻ると、黒板には…。

【 実行委員 瀬崎芽衣・山田太郎 】

 
あたしの名前が、しっかりと実行委員のところに書いてあったのです…。

まだ、教壇のところに座っていた先生の横に行って、こそこそと聞く。


「先生、どうしてあたしになってるんですか?!…」


「え?柊の推薦だよ」


今……なんて…?

柊……って……美香じゃん!?


あたしは、美香のところにダッシュ!

そして、机ドン…



「美香!なんで?」

「…まあまあ、後で感謝することになるわよ♡」

「……ハートマークつけないでよ…キモチワル…」

「え??なんて??」




諦めるしかない…。

正直、あたしみたいな普通の子より、真面目キャラか、派手キャラの方がまとめ役に向いてるよね…。


あたしにできるの…かな?

不安しかない…。