黄金ロック

入学して数週間で、

彼には彼女ができた。

なんだかちゃらちゃらしていて

ピアスとか、がっつりとあいていて

拡張とかもしてたりして

私の苦手なタイプの女の子。


ただ音楽や好きなアニメの趣味は抜群で

たびたび語り合う程度の仲になっていた。


でもやっぱりそんな女の子と付き合っている

彼のことが、なんでだか許せなくて。

あんたはもっとおとなしい子のほうが

あってる。だなんて

何の関係もないのにちょっとだけ

思っていたんだ。


別に好きなわけじゃない

不思議だなあって、思っただけ。

だからそれを口にするでもなく

ただ周りの友人がそれを言った場合は

なんとなく否定はできなくて

首を縦に振ってしまっていた。


だってもうたぶん、

彼とかかわることもないだろうし。