「おい、杏蘭はょ来い!」

息を切らした隆太が叫んだ。俺は急いで走った。

「あれみろょ。お前が助けてあげるべきじゃねーの?」

目の前では俺の嫌いな女達が舞花を囲っている。俺は考える前に動いていた。

「おい。何してんだよ、お前ら」
「こ、これは違うのっ!杏蘭くんが可哀想かなーって思ったから注意してあげただけなのっ!」
「は?可哀想なのは舞花のほーだろ?俺が話しかけたらこんなにいじめられて。俺は舞花のほーが女としては何倍もすきだけど?」
「な、なんでょ。なんであんなブスを!!!もー知らない!」

はぁー、勝手にしとけょ。ウザイ女たちは走って逃げて行った。

「杏蘭、助けてくれてありがとう。じゃ、じゃーね!!!」

俺は無意識に舞花の手をつかんでいた。手放したくなかった。

「待てょ。これ以上舞花に傷ついてほしくないから、俺の目の前にいろよ。帰りも登校も一緒。いーな?」
「だ、大丈夫だょ!!!私のことは!」
「いーの。俺に甘えろょ。」
「こんなブスな私といていーの?他にも可愛い子いっぱいいるよ?」
「すっげぇ可愛いょ。全部。舞花を守ってやりてぇんだよ!」

ずっと舞花のそばにいたい。俺は好きになってしまったんだ。

「い、いーょ。。」
「ん?」
「杏蘭に甘えます!!!♡」

顔を真っ赤にしながら舞花は言った。そーゆーの反則。ドキドキがとまらない。やべーな。。