それから一週間後私は塾に行った。



まぁお母さんに車で送ってもらったんだけど。



「ありがと!頑張ってくるわ」



「行ってらっしゃい。帰りは塾のバスで帰ってくるのよ」



「あー。分かった」



もう…さっきからずっと言ってる。そんなに物忘れしないっつうの。



加純がいるとはいえ、ちょっとは嫌なんだから塾。



靴箱に靴を入れて教室に向かう。



そういえば教室ってどこだ?聞いてなかった。



マジでどこだよ。



「西坂恵さん?」



うわぁ!誰だよ急に声かけたの。



そこには大人の人がいた。



もしかして…いや絶対に先生だ!



誰だよとか思っちゃた…ごめんなさい。



「はい…そうです」



「今日始めてだよね塾。教室わかるかなぁ?」