何だか腑に落ちない気持ちで駅へと向かい歩き出した。
「愛奈!」
優矢だ。
『…あ、ひさしぶり…』
'駄目だ、何かぎこちなくなっちゃう'
「とりあえずどっか入ろうか♪」
いつもと変わらない優矢。
'あたしが言い出すことなんて全然想像してないんだろーな'
『そーだね!入ろ』
店に入ると
「腹減ってる?!何か飲む?」
『あ、ううん!平気!』
「はいよー♪」
'言いにくいやぁ…'
『何て言い出そう…』
'はぁ…最低だ、あたし'
「お待たせー♪オレンジジュースで良かったかな?」
『あ、ありがと!気使わせてごめんね…』
「そんなんじゃないよ、へーき☆」
'優しいなぁ…きっといい人なんだろーなぁ'
'でも…やっぱ青山流空に言われた様に中途半端な気持ちで付き合っても相手に失礼だし傷付けるだけだよね…'
『優矢くん、あのね!』
思い切って話し出したら予想以上に大きい声が出てしまった。
『あ、ごめん!あの…』
「うん」
優矢の顔が一瞬で変わった。

