恋愛百花

教室に帰り優希と明夏と梨沙と昨日の話題で盛り上がった。

すると山野南美がこちらに近付いてきた。


'やっぱ美人だな…'


愛奈はみとれていた。


「ねぇ」



その目線は優希に向けられた。


「…なにぃ?」



優希が少し感じ悪く言う。


'優希のこーゆーとこ面倒くさいんだよね'


「北高生と仲良いの?」



「ん〜まあね」


優希が得意げに答える。


「ふ〜ん。そうなんだぁ、青山くんのこと知ってたりする?」



'青山?たしかあの無愛想な奴…'



「流空くんのこと?!」



優希の顔色が変わった。



「あ、知ってる?」



「知ってるよ?だから何?」



「彼、あたしのだから手出さないでね」


それだけ言うと南美は去って言った。