あたしには、年下の彼氏がいた。
半同棲、とはうまい言葉だなぁと常々思っていた。

彼は、気ままにあたしの家に何泊も続けて泊まったり、すぐに帰ったりしていた。


当然のようにあたしの家に彼の私物は少しずつ増えていき、あたしはそれを嬉しいと感じていた。


半同棲、とは酷なもので。


それはイコール、彼の気持ちが向かなければ、あたしの家に帰ってくる義務など無いということ。
そして、あたしは、彼がどこで夜を過ごしているのか知る術がないということ。