「結架さんって桜先生と仲良いんですか?」

「顔を合わせれば挨拶する程度ね。」

仲良くはないんだ。

「でも少し安心したわ。直人くんが桜先生と付き合ってないって分かって」

結架さんも瑠人兄も桜先生にいい印象は持っていないみたいだ。

「岬人も直人もそれなりにモテるからな。いい人が現れるだろ」

俺も?

「そうね。2人ともカッコいいもの」

俺と岬人兄は2人に褒められて恥ずかしくなった。


「今日はわざわざ時間作ってくれてありがとう。これからよろしくお願いします。」

帰り際、結架さんは俺たちに向かって頭を下げた。

俺たちも結架さんに頭を下げた。

俺も、あぁなりたいな。