「でも私、本当にモテないよ?」
実際、告白された回数も
莉菜や蓮と倍くらい違うだろう
「いや、だからね?」
莉菜が溜息をつきながら言った
「なずなは高嶺の花だから、
畏れ多くてみんな告白出来ないんだよ」
…別に高嶺でなければ、
花ですらないと思うんだけどな
「容姿端麗、勉強、運動のどちらもできて、ピアノや華道、茶道、数え切れない程の習い事を全て優秀にこなし、更にそれを人に自慢しない、これでモテない訳ないだろ」
「そうそう、しかも社長の一人娘よ?」
蓮と莉菜の意見が珍しく合ったと思ったら、
私の話か…
「2人とも、恥ずかしいから止めてよ
それに私は皆が言うほど優秀じゃないし、
他にもっと凄い人は世の中にはたくさんいるよ?」
「またまた、ご謙遜をー!」
私は負けじと反論したものの
ニヤニヤ顔の莉菜に流されてしまう
「なずなは控えめだけど、
そこが良いところだよね!」
本当に莉菜は…
いや、莉菜と蓮は私のことをなんだと
思っているのだろうか?
「2人とも私を高評価しすぎ、
あと本気で恥ずかしいからこの辺で
私の話は終わりにして?」
と、私が溜息混じりに言うと
流石に2人ともこの話は止めてくれた
