なんとか2人をなだめて
たわいもない話をしていると、


「今年もなずなと蓮の3人で同じクラスになたらいいなぁ…」



ふと、横で莉菜が呟いた。



「なずなとは同じクラスになりたいけど、
莉菜とはお断りだな、疲れるから」



蓮がまたいつもの本気なのかわからない
返事をした
まあ、多分冗談だけどね



「なんで莉菜といると疲れるのよっ!」
「は?自分で分かってないのか?」



また2人の口喧嘩が始まった。
本当に、この2人は仲が良いのか悪いのか…



2人をなだめつつ、学校辿り着くと
クラス分け発表の紙が
学校の目立つ場所に貼ってあった。




3人で紙を確認すると、



「あった!3組だ!!」

莉菜が真っ先に叫んだ。
そして…



「なずなも一緒だ、やったね!」


莉菜が嬉しそうにこちらを向いて笑った。


「うん、莉菜と同じクラスで良かった
今年もよろしくね」



私も笑顔を返し、そう言った。
本当に莉菜と一緒で良かった、心強いな。



あとは蓮とも同じだと、より心強いんだけど…



「蓮は何組なの?」


期待を込めて聞くと、






「俺も3組」





蓮、溜息ついてるし…




私は、蓮のなんとも言えない
微妙な表情に苦笑しながらも、

2人にもし同じクラスになったら絶対に
言うと決めていた言葉を言った。





「今年も3人一緒に1年間楽しもうね!」


「もちろん!」
「ああ、」




2人とも笑って返事をした、
と言っても蓮は僅かに微笑んだだけだけど。