たんぽぽの綿毛 ~君想い~


「俺さ、今ねすげー言いたい事がある。
まじで、真剣に聞いてな?」

なんて、真剣に話されたっけ。


「うん。了解」


「由乃、龍騎さんの事忘れなくてもいい。

龍騎さんは、すげぇカッコイイ。

龍騎さんは、すげぇお前とお似合い

これだけは、覚えてて?

でも、一つだけ言わせて。

俺、お前と別れてから龍騎さんが

由乃の事どれだけ一番いい女だって事

気付かされた。

龍騎さんがお前の事どれだけ愛してたか

わかった。

なんで、分かったかわかる?」


「ううん。わかんないよ。」


「俺、お前と付き合って毎日笑ってて

隣にいられて幸せだったんだよ?

でも、お前はいっつも違う人…龍騎さん

の事ばっかり、考えてて

正直辛くって。

なんで、俺付き合ってんだろう。

って思った。」

そこまで彼が言って私の心にも

すごく響いて、

自分はほんとに、最低だって思った。