嘘つきな君と正直者の私




「とか言ってるけど、お前寝坊してたよね。」


また馬鹿にしたように涼平くんが口を開く。



「どうしてわかったの!?」

怒って少し先を歩いていた私はびっくりして振り返る。




「だって。…ほら、ここに寝癖がついてる。」

涼平くんは私の髪の毛を撫でながら声をかける。




「えーーーーーーっ!」

思わず大きな声を出してしまう。