母親はまったく仕事をせずに
暮らせるほど奈津の家は裕福では
ないので、簡単なパートにでも
出ることにした。

週末、一緒に買い物へ行けると
思っていた奈津だったが
そのパートの面接があるらしく
1人で行くことになった。

こんな田舎でも、一応電車は
走ってるらしく電車で
町まで出ることにした。

自転車を持っていなかった奈津は
けっこうな距離を歩いていた。

『知らない町に1人で行くの
 いやだなぁ~~~』

そんなことを考えながらも
奈津も他の女の子と変わらず
やはり買い物は大好きなので
1人は嫌だけど行かないのは
もっと嫌だということで
仕方なく1人で歩いていた。

歩いて・・・・
歩いて・・・・・
歩いて・・・・・・

やっと駅が見えてきた。