顔が真っ赤になりながら
動揺してる隆史は慌てて否定した。

「んな訳ない・・・だって
 今日、ちょっと見かけただけだぞ!」
必死で否定しながらも、そうなのか・・と
揺れ動く自分の気持ちに
いてもたってもいられなくなり
もぅ1度彼女に会って本当に
これは恋なのか確かめたい衝動にかられた。

幸太郎には、その旨を伝えて
慌てて自転車で飛び出した。

もぅ1度、あの家まで行っても
会えるかどうかなんてわからない。
でも、そうせずにはいれず
必死で自転車を漕いで彼女が
これから暮らすであろう家を目指した。