奈津の部屋はそれほど広くないが
全体的に白でまとめられていて
かわいいというよりかは、
センスの良い感じだった。
隆史は正直、がっかりした。
もっと女の子らしい部屋を
想像していた。
大げさだが、天蓋付きのベットで
寝てるのを想像していた。

そんなことを奈津に言うと
「ありえないよぉ~」
と笑われた。

奈津は隆史に飲み物を出して
自分のベットの上に座った。

隆史が昨日、自分の部屋に
奈津がいるのが不思議だと言った意味が
なんとなくわかった。

隆史が自分の部屋にいるのが
なんだか不思議だと感じたから。

そんなことを考えていると
隆史が奈津の手を引いて
自分の前に座らせた。
隆史の足の間に奈津が座る形になった。

どうしたのかな?と思っていると
隆史は後ろに自分も座り
奈津を抱きしめた。