俺は、目の前の現実から逃げ出したんだ。



美沙が…
子供のようなあどけない顔でふんわり笑う、あの優しかった美沙が、変わってしまった。


美沙が壊れていったのは何故なのかはわからないけど、原因は多分俺なんだ…。



美沙と優を救ってやりたかった。



でも、どうしたらいいのか、どうすればいいのかわからなかった。



わからないままに俺は逃げた。



2人に救いの手を差し伸べる事もないままに、美沙からも優からも、俺は逃げ続けたんだ…。