「気がつくと、優は笑わない。
しゃべらない。

お人形のような静かな子に育っていました。

そんな時に、凌君と翔君に会ったんです。

凌君が、公園で泣いてた私に、ハンカチを貸してくれたんです。

凌君の優しさが凄く…
凄く嬉しかった…凌君が教えてくれたんです。

優に笑っていっぱい話かけたらいいよって…

そしたら、優は初めて私に、笑顔を見せてくれたんです。」




「凌が、そんな事言ったんですか?」



「はい。
凌君に会えた事で、私と優は救われたんです。」



岡崎さんは、また少し涙ぐんだ。




「私は、その時初めて、優を心から可愛いと…
愛おしいとおも…思う事ができたんです。」