「優の夜泣きも酷くて、井上は家に寄り付かないし、毎日眠れなくて気の休まる暇がなかった。


1日中泣いてばかりの優に毎日イライラして…。

優の事を可愛いなんて思えなかった。


優のせいで苦しめられてるような、段々そんな気持ちになってしまったんです。」




岡崎さんは黙って前を向いていた。




「私は、まだ産まれたばかりの優に怒りを全て向けてしまったんです。


優が泣き出すとイライラして…

最初は自分のした事が信じられなかった。


でも、どんどんそれが当たり前のように…なって…優に手を上げるたび後悔したんです。

なのに…自分で自分を抑える…事…できなくて」




言葉にすればするほどに、自分の罪がどんどん重くのしかかって行く。