2番目の恋

【滉樹side】


全部話そう。


そう思ってしまった。



「俺の話をしてもいいかな?」


一ノ瀬は俺の目を見てしっかりと頷いた。


「嫁と出会ったのは高校の頃で、お互いすごく好きだった。

付き合って、結婚もした。

長いこと一緒にいるからなんだって分かってた。


でも分かりすぎた。

分かりすぎて嫌になったりもしたけど、
好きになった瞬間から今日までの時間が
俺ら夫婦を縛ってた。」




一ノ瀬は真剣な眼差しで俺の話を聞く。



「あいつには他に守ってくれる人がいる。

俺は戸籍上あいつを守る立場かもしれない。

でも俺もあいつも、夫婦としては完全に破綻してる。」




どうして一ノ瀬にこんなこと言ってしまったのか。


でも一ノ瀬には全て話したい。

聞いてほしい。そう思った。