ベンチでぐったりしている。 「一ノ瀬!!おい!一ノ瀬!!!」 お酒の力もあり、いつもよりさらに弱々しく見える。 なんで距離を置こうとしたんだ。 あの日みたいに一ノ瀬のそばにいたら 俺は一ノ瀬を救えたのに。 一ノ瀬が負った傷は 一生背負わなければならない傷になった。 俺が守れなかった。