20分後、携帯が鳴った。
登録されていない番号。
「はい、一ノ瀬です。」
「木崎です。今ついたけど出て来れそう?」
「すぐ行きます!」
喫茶店を出ると木崎さんの車。
助手席に乗り込みシートベルトを掛ける。
「あの、木崎さん。」
「どうした?」
「今日奥さんは、、?」
「いないよ。一ノ瀬は?大丈夫?」
「うちは大丈夫です。」
「そっか、よかった。」
不倫ならではの確認。
木崎さんがすごくほっとした顔をしていて。
「木崎さん、、なんかあったんですか?」
「大丈夫。一ノ瀬に心配されるなんて俺もまだまだだなぁ。」
寂しそうな笑顔。
すぐ分かるに決まってる。
「寂しい?」
「え?」
「木崎さん、寂しいって顔してます。何かあった、、、んっ、」
私が言い切らないうちに私の口は塞がれていた。
キス、、してる。

