いつものホームから

いつものドアへ向かって足を進め

いつもの満員電車に乗る。




日常はなんら変わらず、ただ時間だけ過ぎていく。








きっと木崎さんだってそう。


どれだけ私があなたを想っていても

あなたはきっといつも通りで。






会社に着きエレベーターを待つ。


ドアが開きエレベーターに乗り込む。


ドアが閉まるその直前まで木崎さんが駆け込んでくるのではないかとソワソワする。




だめだ、来なかった。



あれからこんな1日が1週間続いた。









せめて連絡先でも知っていれば。



そう思ったけどお互い既婚者。

連絡なんて取れるわけがない。