終焉の人



「これ…」


と私は小さな声で言うと安城さんは


「恋人の忘れ物なの…。あなたから渡して」


と安城さんは言う。


私は必死な思いで察して安城さんの顔を見ると


「彼も私の忘れ物を持って…いるの…。お互い忘れっぽいのよ。」


と安城さんは言うと目を閉じて


「さあ…行って。彼の名前は古川 雅彦よ」


と安城さんは言う。


すると安城さんの体は急に重くなった。呼吸をしていない。


あの時の感染者と同じだ。


のちに安城さんも感染者として化け物になってしまう。


私は安城さんの体を強く掴み


「酷いよ…プロポーズは本人から言わないと」


と私は涙を拭い優しく微笑む。