終焉の人




うそ…違う…私は感染してない…。




真っ先にこみ上げた感情は恐怖だった。




しかし声をあげることなく彼は拳銃の引き金を引いた。





バァァン!!!






バァァン!!!





2回の銃声が家の中に響く。



覆い被さる重い体。ゆっくりとまぶたを開くと私は血塗れになっていた。