こんな恐怖味わった事がない…。
足は勇気を出しすぎて震えが止まらない…。
手は力一杯感染者に殴りつけた勢いで罪悪感に襲われている。
怖い…こんなのがまた来るのかもと思うと気が参ってしまう…。
「ひっ…はっ…はっ…」
と女の子は噛まれた右肩を左手で押さえながら泣いて震える。
まだ終わってない…この子を安心させないと…。
私は両手を付きながら頑張って立ち上がると
一歩、また一歩と女の子に近寄り
「だ…いじょうぶ?」
と聞いた。
上手いように声が出なかったがもうどうでも良い。
女の子は怯えながら頷くが血が止まっていないようだ。
私は周りを見て
「出血してる。何でも良いから早く止血出来るもの出して!」
と怒鳴った。
みんなも怯えた表情をしている。
動けないのはわかる。
ならせめて出来る事をしてもらわないとこっちも困るんだ。

