終焉の人



投げつけた椅子は見事なまでに感染者の後頭部に直撃し感染者はひるんで地面に倒れた。


今だ!


一瞬のチャンスを逃す事なく私は走り出すと
投た椅子を拾いもう一度感染者に叩き込んだ。


「ゔんっ!!」


と私は踏ん張りもう一撃。


ただでさえ恐怖で心臓と体が怯えているというのにこんな力を込めて殴ったのだ。

私は息を切らした。



「はぁ…はぁ…」



と私は持っていた椅子の背もたれから両手が離れた。


椅子は床に落ちる。


両手の震えが止まらなかった。殴りつけた椅子の足には感染者と思われる血痕がある。


感染者はピクリとも動かず死んでいるように見えた。


私は感染者が動かなくなった事に安堵し全身の力が抜けた。


床に座り込み大きい呼吸をする。