終焉の人

もしかして気持ち悪い?

まあ確かに町中が今、感染者で溢れてるから食べるところとか見るもんね。

吐き気がこみ上げるのもわかるよ。


と私は同情する。


そして右手で左腕を触った。


大丈夫…だよね。

もし危なくなったら自殺すれば良いんだし…。


と私は思いながらも少し手が震えた。



それからしばらく沈黙が出来た。


外からは悲鳴と感染者の雄叫びが聞こえる。


そんな静かな中、彼は声を出した



「てめぇ、なを名乗れ」



と彼は乱暴な口調で言う。


その命令口調に少し納得のいかない私は彼の目を見ながら


「何で?」


と聞いた。


すると彼は堅苦しい表情を崩さずに少し優しい表情になった。



「名前がわからねぇと呼べねぇだろ」



と彼は正論を述べる。