家に帰ると同時に頬に痛みが走った。
それは、お母さんからの平手打ちだった。


「アンタ…何考えてるの!?子供のクセにっ!」


お母さんの言いたい事は、なんとなく分かった。
もし、私がこのまま無事に産めば近所の事がある。
きっと、近所の人たちに蔑まれるに違いない。
そして、友達も失ってしまうだろう。
その時のお母さんの孤独は想像出来ない。
私は、自分だけでなく家族にも迷惑をかけたのだ。
お母さんの苦しみは、私には分からない。
でも、そのお母さんを苦しめているのは私。
謝っても謝りたりないのは、分かっていた。
謝るだけでは、何も解決は出来ない。
これからどうするか、それが大切なのだから。