葛西葉月、14歳の夏。
初めての恋愛はすごく楽しかった。
同じ年で初めての彼氏である上田裕太。


「好きだよ、葉月…」


花火大会で囁かれた言葉は、私にとって全てだった。
裕太がいれば、親も兄弟も友達も全部いらない。
初めての恋愛で簡単にのめり込んでいった。