15歳の親

「少し痛いかもしれないけど、力を抜いてね?」


先生は、私が不安にならないように優しく言った。
力を入れないように、私は深呼吸をする。
なんだかよく分からない器具が体に入る。


――――――キモチワルイ。イヤダ。


体が拒絶し始めたけど動くことが出来ない。
早く逃げたくて逃げたくてたまらなかった。
頭上にあるモニターなんか見る余裕もない。
きちんと見ておけば、この後の心構えも出来ただろうに。

私は、なんだか後悔ばかりする時を過ごしている。