目が覚めると、気がつけば外は暗かった。
それと、手に温もりを感じ手元を見ると尊先生が手を握りながら眠っていた。
あの時はあんなに怖かったこの大きな手が、今はなぜか温かく感じる。
病気でおかしくなったのかな。
私は先生の手をどけた。
それからベットから降りて窓の外を見ていた。
真っ暗の空に、明るく輝く数え切れないほどの星。
久々に見るこの綺麗な空をもっと近くで見たいな…。
退院以来、体調がよくなくて星空を見る余裕なんかなかった。
少しだけ、抜け出してもいいよね…?
先生が起きる前に帰って寝てればばれないよね。
私は、点滴を転がしながら屋上へと向かった。
幸い、真夜中だからほかの患者さんはいない。
あ!屋上開いてる!
私は屋上に出て柵に肘を乗せてうっとりと眺めていた。
それからしばらくぼーっとしてたら私はあることを思い出した。
しまった!
私は、先生に内緒で抜け出してきてたんだ。
やばい…。
携帯の画面を見ると2時を過ぎていて気がつけばここには1時間もいる。
どうしよう…
怒られる…
「おい!!」
私は、その声にびっくりして体が一瞬強ばった。
「遥香ちゃん!」
もう、逃げられない。
私は、近づく2つの足音に覚悟を決めた。
悪いことをした。やばい、叩かれる?殴られる?
やだ。もう痛いのは散々だ。
「来ないで!!」
怖くて、何も聞きたくなくてそう叫んでいた。
「私を、もう…」
「遥香?」
「近づかないで!!」
「俺だ!大丈夫だから。」
「…ハァハァゲホゲホゲホゲホッ…」
「やばい、発作だ。」
その言葉を最後に私の意識はそこで途絶えた。
もう、心にも体にも余裕がない。
限界だよ…。
それと、手に温もりを感じ手元を見ると尊先生が手を握りながら眠っていた。
あの時はあんなに怖かったこの大きな手が、今はなぜか温かく感じる。
病気でおかしくなったのかな。
私は先生の手をどけた。
それからベットから降りて窓の外を見ていた。
真っ暗の空に、明るく輝く数え切れないほどの星。
久々に見るこの綺麗な空をもっと近くで見たいな…。
退院以来、体調がよくなくて星空を見る余裕なんかなかった。
少しだけ、抜け出してもいいよね…?
先生が起きる前に帰って寝てればばれないよね。
私は、点滴を転がしながら屋上へと向かった。
幸い、真夜中だからほかの患者さんはいない。
あ!屋上開いてる!
私は屋上に出て柵に肘を乗せてうっとりと眺めていた。
それからしばらくぼーっとしてたら私はあることを思い出した。
しまった!
私は、先生に内緒で抜け出してきてたんだ。
やばい…。
携帯の画面を見ると2時を過ぎていて気がつけばここには1時間もいる。
どうしよう…
怒られる…
「おい!!」
私は、その声にびっくりして体が一瞬強ばった。
「遥香ちゃん!」
もう、逃げられない。
私は、近づく2つの足音に覚悟を決めた。
悪いことをした。やばい、叩かれる?殴られる?
やだ。もう痛いのは散々だ。
「来ないで!!」
怖くて、何も聞きたくなくてそう叫んでいた。
「私を、もう…」
「遥香?」
「近づかないで!!」
「俺だ!大丈夫だから。」
「…ハァハァゲホゲホゲホゲホッ…」
「やばい、発作だ。」
その言葉を最後に私の意識はそこで途絶えた。
もう、心にも体にも余裕がない。
限界だよ…。