中庭についた俺たち。


「魁斗君、どうしたの?話って?」


ちゃんと、俺の気持ちを言わなければ。


「別れてくれ。」


野村には悪いけど俺はやっぱり

香菜が好きだから。


「私のこと好きじゃないのわかってたよ。

 葉月さんのこと好きなんでしょう?」


「え…?」


野村はいつも明るくてそんなこと考えもしないのかと思っていた

気づいてたなんて。