そして学校
あ、ちなみに入学式は終わりました。

2年B組の教室に入っていくあたし。

そしたら
『なっちゃん、おっはよーん！』
と元気な声でよぶ夏川梓(なつかわあずさ)こと
あっちゃんの声が聞こえてくる。

私はあっちゃんの元へはしり出していく。

『わたしの愛しきあっちゃん〜！おっはよー！』

そして抱きつく！余韻浸っていたら、あっちゃんが突然変なことをいいだした。

『なっちゃん、しってる？』

首をかしげる私。

『んー？何が？』

と私は聞く。

『今日ねーうちのクラスにね転校生が来るんだって』

『て、転校生⁉︎ほ、ほんとに⁉︎』
私はかなり驚いた。

『どんな人が来るのかなあ。イケメンだったらいいなぁ』

『またまたあっちゃんてば。』

そんなたわいのない話をしているとチャイムの
音が鳴った。

キーンコーンカーンコーン。

私とあっちゃんは席に着く。

すると担任の先生が教室に入ってきた。

『今日はみんなに話がある。
2年B組に今日から転校生が来ます。
みんな仲良くしてやってくれ。』

先生がしょうかいしてくれた。
『それでは自己紹介をしてください』

先生がそう言うと転校生が教室の中に入ってきた

『えっと、今日から2年B組に転校してきました田崎藍樹と言います。入院ばかりしていたんで、体はまだ激しくは動かせませんのでふつつかものであります。それでもみなさんと仲良くしていきたいと思っております。よろしくお願い致します』

そしたらみんながキャーと歓声を上げた。

ん？まてよ？


たざきあいき？
どこかで聞いたことあるような名前だな？

すると…

聞いたことあるような声で転校生が叫んだ。

『あー、いた。夏海。やっと会えたな。』


『あ、藍ちゃん？な、なんでこんなところに？今日来ること一言も言ってなかったじゃん』

『あー、悪りぃ。夏海を驚かせようと思って黙ってた。』

こ、この男はー！


あ、ちなみに入学式に居なかったのは遅れて来たからなんだって。
ま、あいつは田崎グループの御曹司だからね。
それに顔はカッコイイしね。

するとあっちゃんと周りの女の子が叫んだ！
『夏海！訳を話してもらうよ？』

訳？どういうこと？

すると周りの女のコが近づいてきた。

その中にあっちゃんもいた。

『なっちゃんー？これはどーいうことかな？あんなイケメンがいるなんてきいてないんだけどー？』

『え？あー。藍ちゃんのことね。
わ、私も知らなかったんだから〜。それに私の幼馴染だし？』

すると藍樹が近づいてきた。
『んー？みんなで何話してんの？』

この男は空気を読まないな。相変わらずだな。

『藍樹〜。あんた、体の方は大丈夫なの？
昔から体弱いんだから。』


『大丈夫だからここに居るんだろー！』

その言葉に安心して私は思わず藍樹に抱きついていた。

『良かったね〜！藍樹がいなくなるのなんて嫌なんだからねっ！もう一人にはさせないんだからっ！』

『お、おい！夏海〜！泣くなよ〜。みんなが見ているだろ。
分かったから。]
藍樹は私を慰めてくれた。

するとあっちゃんが
『この二人の世界みたいなのはちょっとな。
藍樹君は夏海だけのものじゃ無いんだからね。
夏海の藍ちゃんちょっと借りるよ〜。』

え？いや、別に私は藍樹を友達としてすきなんだけど？

『分かったー。いってらっしゃーぃ。』

私は藍樹を見送る。

そしたら、藍樹が

『ちょ、夏海？おーい！この薄情もん！』

と言っていたけど、女子の集団に連れて行かれた。
藍樹ドンマイ！


でも、藍樹あんたはこの時違うことを考えていたんだよね。
私はそのことに気づかなかった。