ねぇ。

この声は君に届いてる?

真っ暗で何も見えないの

貴方の名前を叫ぶけれど

聞こえるのは叫んだ声のこだまだけ

こんなにも寂しい事は初めてかもな

だって ずっと君が隣に居てくれたから

元々病気がある私

そんな私に愛をくれたのは貴方だけ

嫌なんて一言も言わずに

今考えれば我慢してたのかな?

嫌な方に考えてしまうのは悪い癖

「もう、死んじゃうのかもな」

そう そっとつぶやく

もしかしたら前みたいに

「お前が死ぬなら俺も死ぬ。

それ以前に、俺がお前を守るから」

そう言って抱きしめてくれるかもな

なんて、淡い期待を抱きながら

叫びつづける私とこだまする声が

孤独感をよりいっそう深めるの

「今までありがとう。

本当に私死ぬと思う。

ばいばい。

今度会えるその日まで…

ずっと…ずっと待ってるからね」

そう言うと何故かすっきりしたの。

そして意識は遠のいて

それと当時に聞こえたの

愛しい人の叫び声が