「とにかく、ドレスをどうにかしないと…」
あと10分という時間になっていた。
外はもう暗い。
「もう諦めるしかないのか」
ロバートは今のドレスのまま出ることを提案した。もし失格になっても、練習してきたダンスだけでも見せたい。
「それしかないですね。」
マリアはこんな時に妖精さんがきてくれればぁ、とつぶやいた。
ロバートはそれを聞いて吹き出した。
「お前本当お花畑だな。この後に及んでまだ言うか」
「だって、いつも困った時には来てくれるから」
「はぁ?お前前からおかしいとは思ってたけど、多分ガチで病気だぞ。
夜中に鳥とかネズミに話しかけてるだろ」
「ロバートさんの心が汚れてるから彼らの声が聞こえないんですよ!」
「あぁ?お前の場合心が幼稚園児なだけだよ!」
2人の言い争いは白熱する。
星が一瞬、綺麗に瞬いた。
「まぁまぁ、ひどい言い草ですわね、
執事さん?」



