「サリーがやったんだわ。
そうに違いないです。ロバートさんも知ってるでしょう?1位になれなければロバートさんはサリーのものになるって。」
あぁ、ロバートは頷いた。
こいつが失くしたもんだと思ってたけど…犯人がいたのか
「悪い。お前が失くしたわけじゃなくて…嫌がらせだったとは」
「もういいです。私、お姉様が何かしてくることは大体気づいてましたし。でも
…正直ロバートさんにボロクソに怒られたのは」
落ち込みます
「事実だから」
マリアは言うと、涙を溢れさせた。
「王子に優しくされて舞い上がって、もしかしたら1位になって、サリーを追い払えるだろうとか…お姫様みたいなドレスとか、ロバートさんのお世話とか…
当たり前じゃないのに、調子にのってました」
ロバートさんが王子なら、私は王子を好きにならなかった。
そんなことを、いつも世話を焼いてくれているロバートに言って、傷つけた。
マリアが泣いているのを見て、どうにか泣きやませようと、とっさに体を包んだ。
「泣くな。あれは…その場の感情で勢いで言っただけだ。本当はそんなこと思ってない。」
マリアはロバートの胸を借りて泣いた。
慰めがさらに、自分の不甲斐なさ、ロバートの優しさを強く感じさせた。
「なんで急に優しくなるんですか。
意味わかんない」
そう言う声はまだ涙声だった。
ロバートさんは私のために怒っていた。
だから今、こうして慰めもしてくれる。
勝手に傷ついてた私って、まだまだ子供みたい。
ロバートは苦笑いしながらマリアの背中をさすった。
「意味わかんないって…」
俺もなんで自分から抱きしめてまったのかわからない。恥ずかしくなった。
「…もう離れろ」
「い、言われなくても」
顔を真っ赤にしたマリアは離れた。



