ダイアナには迷惑をかけないよう秘密にし、急いで控え室を出てドレスを探した。
*
「とにかく、お前はそのドレスを探すと共に、マリアちゃん…いや、マリア様を探すんだな。」
「あぁ、言われなくてもわかってる」
ありがとな、といってロバートは部屋を出た。
あーくそ、あいつどこ行きやがった?
犬だから足だけは早い…
「ロバートさん!」
この声…マリアだ
「…犬」
「うるさい!せっかく声をかけてあげたのにその言い方はひどいです!」
マリアはまた泣きそうな顔になった。
マリア、なんて呼べるわけないだろ
察しろ馬鹿!
「…悪かった」
ふん、とふてくされているマリアに近づいて頭に手を置いた。
そのまま、数秒沈黙が流れる。
「とっ…
とにかくドレス、探しますよ!」
こういうときにそういう行動できちゃうの、反則だって
マリアは悔しがって、頭を振ってロバートの手を振り切った。
マリアロバートに命令し、
ドレスを探し回った。
城は広い。
1階分歩くだけでかなり疲れる。
残り時間は20分。
「はぁ、はぁ…ない。」
マリアは涙目でいった。
「あ!」
ロバートが指差す方向は、城の外だ。
「ビリビリに破かれてる…」
城の外の花壇の上に、ボロボロになったマリアのドレスが投げられていた。
「あれは絶対誰かの仕業だ…」
ロバートは呆然と外を見つめていた。
「サリーです」
ドレスは本番用に本人のサイズぴったりに作られていて、他人のドレスを借りるのは難しい。
さらに、事前審査を受けたあのドレス以外のものを着れば、審査を受けていない衣装という理由で即失格になる。



