俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜



ダイアナには迷惑をかけないよう秘密にし、急いで控え室を出てドレスを探した。








「とにかく、お前はそのドレスを探すと共に、マリアちゃん…いや、マリア様を探すんだな。」



「あぁ、言われなくてもわかってる」


ありがとな、といってロバートは部屋を出た。


あーくそ、あいつどこ行きやがった?
犬だから足だけは早い…



「ロバートさん!」


この声…マリアだ


「…犬」




「うるさい!せっかく声をかけてあげたのにその言い方はひどいです!」

マリアはまた泣きそうな顔になった。

マリア、なんて呼べるわけないだろ
察しろ馬鹿!

「…悪かった」

ふん、とふてくされているマリアに近づいて頭に手を置いた。

そのまま、数秒沈黙が流れる。


「とっ…

とにかくドレス、探しますよ!」

こういうときにそういう行動できちゃうの、反則だって

マリアは悔しがって、頭を振ってロバートの手を振り切った。




マリアロバートに命令し、
ドレスを探し回った。

城は広い。
1階分歩くだけでかなり疲れる。

残り時間は20分。

「はぁ、はぁ…ない。」

マリアは涙目でいった。


「あ!」

ロバートが指差す方向は、城の外だ。


「ビリビリに破かれてる…」

城の外の花壇の上に、ボロボロになったマリアのドレスが投げられていた。


「あれは絶対誰かの仕業だ…」

ロバートは呆然と外を見つめていた。

「サリーです」

ドレスは本番用に本人のサイズぴったりに作られていて、他人のドレスを借りるのは難しい。

さらに、事前審査を受けたあのドレス以外のものを着れば、審査を受けていない衣装という理由で即失格になる。