俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜




「人たらし、かなぁ?」

フリンは意地悪そうな笑みを浮かべる。


「お前はカウンセリングの技術を会話に持ち込みすぎなんだよ。」

心理分析やら相手の感情やら、なんでもお手の物で、慰めて欲しいとき慰めてくれる、言ってほしいことを言ってくれる。


男同士ならいい友人だが、
女相手なら話が違う。



「女だったら誰でも勘違いする態度なんだよ」


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「女だったら誰でも勘違いする態度なの!」


「確かにー!」


マリアとダイアナは、ダイアナの控え室で話をしていた。


「話してるとね、ずーっと目を見てくれて、うんうん、て優しく頷くの。
それで、いつも笑顔で。あと音楽でも勉強でも美術でもスポーツでも本でも、なんでも知識が広くてね、どんな話題でも話があうの。それでいて、悩みをはなすと大変だったね、もう大丈夫なんだよ、って励ましてくれるし」


マリアはダイアナの話を聞いて、
羨ましいと思った。
こんなにフリンの事を嬉しそうに話すダイアナが幸せそうで。


確かにフリンは人に優しすぎる。


「だから、私のことも他の人と一緒なのかな、カウンセリング感覚で優しくしてるだけなのかな、って優しくされるたびにおもっちゃうの。だから、困らせてみたりしちゃうのよね。」


ダイアナが逃亡癖があるのには、そういう理由があった。


「きちんと追いかけて、心配してくれてるわよ。」

フリンの、ダイアナがいなくなったときの慌てっぷりといったら、見てるこっちが心配になるほどだ。

「そうかしら…やっぱり不安で仕方ないわ。でも、ロバートさんって一途な感じで、いいわよね。」