俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜


私の感情は収まらなかった。



「お姫様ごっこだなんて、馬鹿にするのもいい加減にして!私は、私は…ドレスをなくそうとしたわけじゃないし、ろばーとさんにヒールを投げてやろうと思ってやったわけでもないんです!

ロバートさんが…私にちっとも遠慮なくて…」


下着姿なんか平気で見ちゃって。

俺は全然気にならない、みたいな余裕の表情で着替えしてても入ってくるし。
平気で着替え手伝おうとするし。



「どうせ私なんか…ロバートさんにとっては子供なんでしょうけど!私は…
私は…」


子供なんだろうけど。
ただの犬なんだろうけど。

でも私は、ロバートさんにとって
…ただのお嬢様なんだろうけど。

私ばっかり…私ばっかりロバートさんの言葉に反応して、優しくされたら舞い上がって、頭に手を置かれたら嬉しくて、
でもロバートさんは私がどうしようと。

ただのどうでもいい子供。





黙って俯いているマリアは、
涙を床にぽたぽたと落としていた。