「どうしよう、どうしよう…」
「とりあえず服を着ろ」
あ、とマリアは体を隠すのを忘れロバートの目の前をウロウロしていたことに気づいた。
「へっ、変態ー!」
マリアは全力で投げた。
「いってぇ!」
顔面に直撃した硬い硬いもの…
また…ハイヒールだった。
「何しやがるこいつ!」
ロバートが悶えている間、マリアはドレスを着なおした。
ロバートは黙ってずかずかと近くと怒鳴りつけた。
「お前は 本当にどうしようもなく
正真正銘のドアホだな!」
ロバートはマリアにげんこつを食らわせた。
「いったぁ!…ごめんなさい…」
マリアは涙目になる。
痛さと申し訳なさで…
「まってください!でもロバートさんは本当にデリカシーが無さ過ぎです!
私ばっかり殴られるのはおかしい!」
「お前は先に2回もハイヒールを顔面に全力で投げつけといてまだ言うか!」
2回目のげんこつをくらった。
だって私のは不本意っていうか、
つい、だもん…
無駄かつ理屈の通らない言い訳を、
苦し紛れにつぶやいた。
「つい、じゃねぇ!お前はそのうち俺を病院送りにするぞ!本当に餓鬼だな」
マリアはうつむいた。本当に私ってガキ…その通りで。
「ドレス無くすわハイヒール投げるわ、
どういう根性でここに来たんだ。
お前本当に王子と結婚する気あんのか?
お姫様ごっこしてちょっと王子に気に入られて舞い上がって、1位にならないと俺を解雇するだの、正気なのか?」
「正気ですよ!私は王子が大好きで一目惚れで、でも良いところいっぱい知ってるから…見た目だけじゃないし、お金も地位も関係なく王子が好きなんです!ロバートさんが王子だったら、私は…好きにはなりません!」
ロバートが何か、どこかが痛そうな苦しそうな表情を一瞬見せた。
傷つけたかも…
でも私だって傷ついたから



