俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜







ダイアナとフリンのダンスは拍手喝采をうけ、結果は100点中90点という高得点、300組中暫定1位の座を勝ち取った。


「凄い…!」

マリアは2人のダンスを見終わって、
完全に夢の中だ。

「やるな、あの人たらし」


「人たらし、ですか?」



「あいつカウンセラーだから話がうまくて誰でも心を開かせるというか、こじ開けるというか…お前も危ないぞ」

ロバートが何の気なしに言うと、
マリアは顔を真っ赤にしていた。

「私はそんな簡単に人を好きになりません!」



「へぇ、そう」

ロバートは意外そうに応えると、
着替えに向かうぞ、とマリアを引っ張っていった。






「ねぇ、まさか本当にエリックとどうにかなったと思ってた?」

ステージ裏、演技を終えた者の控え室。
フリンは目をそらしている。

「それは…テラスで仲良くお茶してたから」
フリンのこんな子どもっぽい部分は初めて見た。


「本当単純なのね〜」


ダイアナは、フリンの顔を覗き込もうとするが、フリンはそっぽを向いたままで、先程の発言を思い出して急に恥ずかしくなりました、という顔をしていた。


「私はあなたを誰かと交換したりしないわ。」

ダイアナはフリンのことを抱きしめた。

フリンは一瞬目を合わせた。


「恥ずかしくて死にそうだよ」

フリンは顔を覆い、ダイアナから離れた。

「でも、泣き虫ちゃんがこんな風に強気なプリンセスになるなんてな」

今度はフリンが大きな手でダイアナの頭を撫でた。


「泣き虫ちゃんって呼ばないで!」


ダイアナは子供のようにいじけると、スタスタ歩いて行った。



フリンはダイアナの変わり様に吹き出すと、いつものように追いかけ回った。