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「ロバート様?」
合宿が順調に進んでいた5日目の夜。
専門学校の解放されているテラスで、
ダイアナとロバートはあうことになった。
「ダイアナ様。お待たせいたしました。」
「いいえ。それで、誰かの紹介ですって?」
「あぁ、はい。お友達、といいますか、
ある男性をご紹介するようにと、アリス様からのご依頼で。」
「なるほどね〜。余計なお世話なんだけど。いいわ。会うだけあってみる。」
承諾の返事になぜかホッとした。
「エリック、来い」
男性が影から現れた。
エリック、見習いの執事で、まだ担当のお嬢様はいない。
19歳の少年、
ちょうどダイアナと同い年だ。
フリンは22歳。
「よろしくお願いします、ダイアナ様」
見習いとは思えない丁寧な礼をした。
「こちらこそ」
向かい合う2人はお似合いに見えた。
強気なダイアナと、包容力のあるエリック。手を組めば絵になる。
「じゃあお試しと行くわ。
エリックはまだ見習いだから、
フリンに教育係になってもらって、
2人で私の執事として働いてちょうだい。」
「いきなりですか!」
ダイアナの強引な取り決めに、エリックは怖気付いたようだったが、なんとか交渉は成立した。
「じゃあ頑張って、エリック」
「はい!」
エリックは2人の絆に割って入れる程の魅力のある男なのか。
ダイアナの恋の行方はまだまだ分からない…