俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜

リラックスしましょう。
これがウォーミングアップとなって、
男性との交流にも緊張がほぐれ…」


ハンナはマイクに向かってありとあらゆる、当たり障りのないことをすらすらと話している。

その間、お嬢様と執事達が軽くワルツを踊り、まさに準備運動をしているように見える。


その間にロバートが、マリアにきちんとしたレッスンをする。

「いいか、お前程ダンスに慣れていないやつはいない。一から覚えろ。」


長らく家に軟禁状態だった上に召使い扱いだったマリアに、正式なダンスというもののマナーやルール、方式は分からない。

しかし、基本的なダンスなら、マリアの父から教わっていたのでなんとかできる。それをもっと本格的なものにしていく。

お嬢様方は式典などによく招かれるため、ダンスはお手のものだった。

マリアは人よりレベルが低かった。


「はい」

ロバートの教えを一つ一つ、言葉を一つも聞き逃さないように、ゆっくりと手を取りながら、2人はダンスを続けた。