朝の騒動によって少し遅れが出たが、
無事合宿の目的であるダンスのレッスンが始められた。
「私はハンナ。あなた達の花嫁選抜に向けて、みっちりぎっしりとレッスンさせていただきますわ。どうかお付き合いください。」
ダンスの講師が挨拶をすると、ダンスのホールに集められる。
広場ともいえる、
広大な円形のドームだった。
「さぁ、まずお相手は執事の皆さんと。
花嫁選抜ではさりげないダンスも評価されますの。王子と実際に踊る方はこの中のごく一部です。もし王子にダンスを申し込まれなかったとしても、執事やその他の男性とのダンスによって、アピールすることができますのよ。」
そう言われ、王子とダンスをすることのハードルの高さ、倍率の高さを思い知った。
全員が王子と踊れるわけでは無い。
500人程度の内、ほんの2、3人だろう。
だったら今は、どうやったら王子に指名されるかということよりも、
どれだけ他の男性とのダンスでアピールして評価をあげるかということに特化したほうが現実的である。
「相手はロバートさんでいいんですよね。」
と、マリアはロバートに不安げに言った。
「俺を誰だと思ってんだ。ダンスなら俺の最大の特技だ。何か異論は?」
ロバートは片手を差し出した。
「全く…」
マリアは笑いながらロバートの手を取った。
するとクラシックのワルツが流れてきた。
「では皆さん、まずはワルツのステップで優雅にいきましょう。焦らず、



