俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜

訪れるそうよ。それが後15分もすればここに到着するわ!」


「もうすぐじゃない!急がなきゃ。」


マリアとダイアナはマリアの部屋を出た。

「ちょっと待った!」


後ろから声がした。


「ロバートさん!」

「フリン?!」



ロバートとフリンはスタスタと2人に近づくと、各自の部屋に連れて帰った。



「勝手に出ようとするな!」

部屋に連れこまれ、
マリアは焦って出ようとする。


「もう王子が来ちゃうんです!
それに、ロバートさんはまだ来る時間じゃ…」


「俺は4時には起きて待機してるんだよ。今みたいな時のためにな。出るときはちゃんと俺に言ってからだ。分かったな」


マリアはがっかりした様子で
はい、と返事をした。



「でも王子を見たいです!
私、王子のことまだ1回しか見たことなくて…」


父の生前、2人で街に買い物に行ったとき。
広場でダンスイベントがあったときに踊っている王子を見た。
人だかりの隙間から、ほんの一瞬だけ。
こんなに素敵な人がいるのかと、その一瞬で恋に落ちたような感覚をもった。



「誰が外出禁止って言った」


「え?」


「俺が身だしなみを整えてやるから、
出かける時は必ず言えっていう事だよ。」


ロバートは不満そうに言ったが、マリアはその一言で笑顔になった。

「ほんとですか!?」


「俺を誰だと思ってんだ」


ロバートはマリアを座らせ、ものの10分で髪型からメイクまで、プロの腕に勝るほどの仕上がりを見せた。



「凄い!本物のプリンセスみたい」


マリアは鏡の前に立ち、上から下までの出来上がりに見とれた。


「早くしないと王子が来るぞ」


「そうだった!」


ロバートとマリアが部屋を出ると、
同時にダイアナとフリンも部屋を出た。



「行きましょう!」



ダイアナがマリアの手を引き、マリアも追いつくように走る。



エレベーターを降りると、