俺のペットはプリンセス〜プリンセス・マリアと王子のキス〜



「えぇ〜?ロバートさんがそんなこと…
なんだかんだ言ってラブラブなんじゃん?」


ダイアナは悔しそうに歯を見せた。

「そんなんじゃないよ!本当にたぢの犬扱いなんだよ私って。」

2人は強化合宿地に向かう数台の馬車の中で話していた。

広い馬車で、中には6人ほど乗れる。
席の間には横向きに仕切りがあり、
マリアとダイアナの会話は執事に聞かれる心配はなかった。


「でもフリンさんこそ優しそうで良いわよね〜」


「まぁ普段はね。でもマリアも見たでしょ?私が勝手にどっか行くとすぐ慌てちゃってもうカンカン!」


「それは誰の執事だってそうよ。それに大切に思われてるってことじゃない。」


「そう思えばそうなんだけどね〜…」



一方、前列では執事達の会話。




「今回の合宿はきつそうだけど大丈夫かな。あの2人が耐えられるのか心配だよ」


「確かに、マリアは体力がないし、
精神的には強いところもあるが…」


「ダイアナ様もすぐに逃げ出しちゃいそうだよ」

はぁ、と2人は不安のため息を漏らした。


「でも2人は最近仲が良いよね。
よく見せつけられちゃって」


「はぁ?あれのどこが見せつけてんだ。
あいつはやめときゃいいのに色々と絡んでくるから」


「確かに、マリアちゃんはなんとなく子供っぽい部分あるよね。多分今まで孤独だった分、誰かに構って貰えるのがどこか嬉しいんだろうね」


「それもそうか。あいつは今まで学校というより世間を知らな過ぎたし、孤独すぎた。夢見がちなのはそれもあるのか」


「もっとマリアちゃんと仲良くして、
守ってあげて」


フリンはロバートの肩をぽんぽんと叩いた。


「…まぁ最低限はな」