「別に悪い意味じゃ無いだろ」
「え?どこがですか!
しつけしないと勝手なことしちゃう
ワガママで迷惑な奴ってことなんでしょ!」
「だから…」
かわいい相棒くらいの意味を読み取れないのか、このアホは
ロバートは立ち上がり電気を消した。
「もういい。伏せ、ボルゾイ」
「ボルゾイ?…よくわかんないですけど」
わかりましたよ、といって布団に横になって眠る体制になる。
ロバートは帰り際にもう一度頭にぽんと手を置いておやすみと言うと、
そのまま執事部屋へ入ってしまった。
マリアは布団に潜り込んだ。
ロバートさんの考えてることがよくわからない。
犬だっていう表現からすると、
ペットという感じ?
だめだ、悪い意味以外思い浮かばないし
「はぁ…かんがえるのやめよ。」
考えれば考えるほどめんどくさくなりそうだった。