キンコーンカンコーン
「はぁ…やっと終わった」
1日の授業が終わった。
教科は英語、数学、科学、社会、家庭、ダンス、作法などが主であった。
授業中は何度も寝そうになり、常に後ろに立っているロバートに注意されるのを何回も繰り返してしまった。
「あ〜、眠かった」
「何回も寝るな、お前が椅子から滑り落ちて床に寝転がるんじゃないかとハラハラしてる」
「ご心配おかけしましたっ」
HR開始の鐘がなった。
そして、あるイベントの発表がされた。
「皆さん、12日後はいよいよ舞踏会、すなわち王子の花嫁選抜となります。
当日はダンスをペアごとに披露します。
そこで当校では、ダンスの特別合宿を行います。」
ざわざわとクラスが色めき立つ。
「え〜、泊まり?良いホテルかしら」
「厳しいレッスンでもされるのかしらね〜」
「執事と何かありそうな予感♥︎」
「お静かに!」
全員が黙る。
「花嫁選抜の観点はダンスのみではありません。特にマナーは重要です。礼儀、作法も学んでいただく予定ですからね。
私語は慎むように!詳細は執事から聞くように。では解散!」