_____3章 学費1000万!?












馬車に乗って15分。
校舎についた。


「広い…!」


校舎は茶色で統一されており、
横幅が600mはある。
奥行きはもう分からない。


さらに同じようなのが何個か連なっている。

その手前には白いレンガの庭が広がり、周りには緑の木々が綺麗に並ぶ。

その真ん中では白い巨大な噴水が
優雅に水をキラキラとなびかせる。




「綺麗…こんなに広くて綺麗な場所は初めてよ!」


「お前なんでも初めてだな。
それにこれくらいでよくはしゃぐし。」


「これくらいって!
私なんか屋根裏部屋で…」


そこまでいって口を押さえる。

「屋根裏部屋とは?」


「えっと…」

ロバートさん、屋根裏も知らないの!?


「いいえ、
狭い狭い部屋の中にいるのが嫌いだから!広いところが大好きなんです。」


「まぁ狭いところが好きなのは
貧乏人くらいだからな。」


違うのよ!貧乏人は狭いところにしかいられないのよ!

って言ってもわかんないんだろうな。
てか言えないし。


「もうそろそろ集会始まるから急ぐぞ」



また急ぐのか〜



「集会って何するんですか?」

集会の場所である講堂までは比較的近いため、庭を通っていく。



「連絡事項や表彰など全校での朝礼みたいなものだ。週に1回程行われる。」


「へぇー。」


まぁよくわからないけど、話を聞くのかな。

5分程歩いたらもう着いた。